リンゴ型肥満と洋なし型肥満
太り方にも色々あって、女性に多いのはおしりや太ももに肉がつく下半身デブといわれる「洋ナシ型肥満」。男性や年輩の女性に多いのは、おなかの回りや上半身が太ったビヤ樽タイプの「リンゴ型肥満」。これは脂肪のたまり方の違いで、洋ナシ型は「皮下脂肪型肥満」、リンゴ型は「内臓脂肪型肥満」ともいわれます。見た目の太り具合や体重、BMI(※)の値が同じでも、腹部のCTスキャン(コンピュータ断層写真)などをとると大違い。内臓脂肪型の人は、皮膚の下よりも内臓回りに脂肪がびっしり。外見はスマートなのに体脂肪率が高い「かくれ肥満」もこのタイプが多いようです。ダイエットに失敗してリバウンドした人、学生時代だけスポーツをやっていてやめた人なども、内臓脂肪が多い可能性があります
※BMI
BMIとは、ボディ・マス・インデックス(Body Mass Index)の略称で、国際的に使われている体格指数です。
▼BMIによる肥満判定
BMI値 | 18.5 未満 |
18.5~25 未満 |
25~30 未満 |
30以上 |
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判定 | やせ | 普通 | 肥満度1度 | 肥満度2以上 |
内臓脂肪が危ない
皮下脂肪はつきにくく落ちにくい、内臓脂肪はつきやすく落ちやすい性質があります。「ベルトの穴が増えると寿命が縮まる」といわれるのは内臓脂肪です。更年期以降の女性や男性に多い内臓脂肪は、余分なエネルギーの貯蔵庫。生活習慣病との関わりが深いことがわかっています。
肥満は健康の大敵
肥満症の人は、心臓病、動脈硬化、高血圧、高脂血症、糖尿病などになりやすく、胆石の発症率も高まります。肥満・糖尿病、高脂血症、高血圧の合併は「死の四重奏」と呼ばれています。女性の場合、不妊症や子宮内膜ガン、卵巣ガン、乳ガン、男性では大腸ガン、前立腺ガンなどの危険率もアップ。「脂肪率は死亡率への道」ということにもなりかねません。日本人の死因の第一位はガンですが、肥満と関係の深い動脈硬化を原因とする心臓病と脳血管疾患で約30%を占めています。
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最終更新日:2018/7/25
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